椅子の部屋 
　

　The Swan　3320　「スワン」

SASロイヤルホテルの設計の際にロビースペースの為に1958年にデザインされたもの。姿が白鳥に似ている事からSWANの名がつけられた。

仕様
硬質発砲ウレタン　ファブリック/tonus3 210　サテン仕上アルミ製スターベース・回転チルト機能　　size:W740, D680, H750, SH400

椅子の魅力に取り憑かれたころ、一目でその美しさの虜になった。今まさに羽ばたこうとするかのように広がったアームを持つその姿は活動的な印象を与え、絶妙なプロポーションは女性的ですらある。回転するベースによって我が家のリビング、ダイニング、映画鑑賞と３つの役割をこなす中心的存在となった。一見奇抜なデザインと感じるかもしれないが、どんな空間でも周囲にとけ込む許容性のあるユニバーサルな佇まい。角度によって印象が変わり、後ろ姿でさえ物語る雰囲気がある椅子です。ネット等で購入する際の注意すべき点として、張り地のファブリックがPCのモニターと実際とでは結構違っていたりするので、実際に店頭で確認して張り地の型番を控えておくことをおすすめする（張り地の種類も本当に迷ってしまうほど多くて困る！）。このスワンも本当はもっと淡いブルーを期待していたが実際はネイビーに近い非常に濃いブルーだった。しかし太陽光や照明によって変化する陰影までも計算されたかのようなディティールは張り地の問題など小さいことに感じるほど完成度が高い。プロポーションの問題は安く出回っているリプロダクト品との大きな違いの一つであろう。私が目にした限り、The Swanのリプロダクト製品でオリジナルの美しさを表現しきれているものはなかった（リプロダクト製品についての記述は今後別項にて記載）。

オリジナルを証明するため、特殊な糸で縫ってあるフリッツハンセン社のロゴ

くびれがなんとも言えず、女性的。

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