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「ロマンス 第１番 ト長調 作品４０」 ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン（１７７０〜１８２７）ボン生 ウィーン没 ベートーヴェンは、1802年〜1803年にかけて「ロマンス」と名づけたヴァイオリンのための小品をニつ書きました。ベートーヴェンとロマンスとは、不釣り合いなイメージを持たれる人が多いかと思われますが、とりわけ初期〜中期のピアノソナタの緩徐楽章はさよなら２０代の青春を感じさせる豊かな旋律を伴うものが多く、晩年に至っては無駄をいっさい省いた簡素な旋律は機械的ではなく、自然や生命を感じさせる感動的なものとなっています。同時期の作品として、ヴァイオリン・ソナタの大作「クロイツェル」がありますが、その合間の息抜きのごとく、このニつの美しい「ロマンス」は生まれています。もとはヴァイオリンと管弦楽のための小曲ですが、重音奏法が多い点から、管弦楽との組み合わせよりヴァイオリンソナタに編曲されて親しまれることもしばしばです。
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Music by Takushi Koyama
